広島カープの菊池涼介と言えば、プロ野球界ナンバーワンの二塁手です。
「プロ野球ファンなら、そんな事は知ってるよ」という声も聞こえてきそうですが、菊池選手が樹立した素晴らしい数字をご存知でしょうか?
今回は、菊池選手の凄さを数字をもとに解説していきます。
プロフィール
まずは、菊池選手のプロフィールから見ていきましょう。
生年月日:1990年3月11日
出身地:東京都東大和市
身長:171cm
体重:71kg
利き手:右投げ右打ち
ドラフト:2011年ドラフト2位で広島カープに入団
背番号:33
菊池選手は、プロ野球選手の中でも身長が低い方です。
しかし、その小柄な肉体から数々のプロ野球記録が生まれています。
菊池涼介の守備はどれだけ凄いのか?
まず、セカンドというポジションは、野球の中で最も難しいポジションの1つです。
その理由は、守備範囲の広さやダブルプレー・ベースカバーなど、プレーに関わることが多いからです。
その前提で、菊池選手の記録を見ていきましょう。
NPB記録の535補殺
プロ入り3年目の2014年に、NPB記録のシーズン535補殺を達成しました。
捕殺とは、打球や味方の送球を取り、その球を送球してアウトにする事です。
例えば、セカンドゴロを捕球して、ファーストに送球することでアウトにしたり、ダブルプレーに関わった際に、送球でアウトにした場合に記録されます。
さらに、二塁手の歴代捕殺ランキングのTOP3が全て菊池選手なんです。
【セカンドのシーズン捕殺数 歴代TOP3】
1位:535補殺(2014年)
2位:528捕殺(2013年)
3位:525捕殺(2016年)
シーズン守備率10割(無失策)
2020年のシーズンに、二塁手としてはプロ野球史上初である、守備率10割を達成しました。
つまり、シーズンを通してエラーを1回もしなかった(無失策)ということです。
この記録だけでも凄いことなんですが、シーズン守備率10割の前後を含めた期間で、さらに凄い記録があります。
569連続守備機会無失策
2019年9月16日の対ヤクルト戦 でエラーを記録してから、2021年4月2日の対横浜DeNA戦でエラーをするまでの間、569連続守備機会無失策という記録を樹立しました。
記録が止まったエラーは、実に2シーズン振りということで、菊池選手の事を誰も責められませんよね。
9年連続でゴールデングラブ賞
2013年〜2021年の9年連続でゴールデングラブ賞を獲得し、二塁手としては史上最多となっています。
これは、最多記録と連続記録の両方を樹立しており、今後も自らの記録を更新していく事が期待されます。
バッティングも凄い
「守備の人」というイメージが強い菊池選手ですが、バッティングにも凄い記録があります。
その1つが、入団2年目となる2013年シーズンに達成した、50犠打という記録です。
これは、広島カープの犠打数として歴代1位の記録なんです。
また、2014年には188安打でシーズン2位の安打数を記録、2016年にはシーズン181安打で最多安打のタイトルを獲得しました。
まさに、守備でチームを助けるだけではなく、バットでもチームに欠かせない人物です。
菊池涼介の海外からの評価
プロ野球界でセカンド守備の記録を塗り替えている菊池選手ですが、その守備は世界からも評価をされています。
世界の舞台は数多く経験しており、プロ2年目の2013年から日本代表に召集され、2021年の東京オリンピックでは、金メダルを獲得したメンバーでもあります。
MLBも認めたスーパープレー
2017年のWBC日本対オランダ戦で、メジャーリーグも認めた菊池選手のスーパープレーがあります。
センターに抜けそうな当たりを菊池選手がダイビングキャッチし、そのまま二塁にグラブトスして、一塁走者をアウトにしたプレーです。
このプレーには、対戦相手のオランダベンチでも拍手をする選手がいたほどです。
また、この守備はMLBの公式サイトでも紹介され、世界が菊池選手の守備を絶賛しました。
メジャー挑戦を志望
2019年のオフ、菊池選手は「野球をやってる以上、トップのレベルでやりたい」と、ポスティング・システムで広島カープからメジャー移籍を目指していました。
WBCでの活躍から、海外でも「守備はメジャーでもトップクラス」との評価を受けており、代理人を勤めたマイク・シール氏も「二塁の守備は世界一」と自信を持っていました。
しかし、この年のメジャーFA市場は動きが遅く、交渉期限を待つ事なく、カープに残留することを決めました。
メジャーで活躍する菊池選手を見たかった思いもありますが、カープに残留してくれたことは、ファンとして本当にありがたい限りですね。
まとめ
今回は、菊池選手の凄さを記録と共に紹介してきました。
あらためて達成した記録を数字で見ると、プロ野球界でナンバーワンの二塁手であることは疑いようがありません。
これからも新たな記録を生み出す菊池選手から、ますます目が離せません。
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